伝統を知って事を興す
- 2020年04月11日
- 社長ブログ
市場には「伝統」というものがあります。それは、長年にわたり先輩方が築き上げたモノがあり、それが時代とともに変化して今日に至っています。
豊洲市場の歴史は築地で培った集大成ともいうべきものでなくてはなりません。世界で唯一なる有名な築地市場を背負ってのことですから。
市場は、大卸という卸売会社があり、仲卸はともにその運命共同体として、活性に向けた努力「荷の調整・価格の調整」をしています。築地の場合は、さらに小売商、買い出し人が多数より合い市場活性の役割を担っております。
しかしながら、荷受会社がこの伝統という教育を次世代の社員に充分していないとしたらどうなるでしょうか。仲卸はもとより生産者までも信頼のおけない相手になってしまうのではないでしょうか。
市場外流通が増える中で、市場が持つ伝統の流通と大きく分けてこの2本柱において、日本の食の豊かさが生まれていると言っても過言ではないと思います。
ただ売れればいいという考え方、市場流通を自ら破壊することになる伝統教育を怠ることに危険を感じています。