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社長ブログ

権利主張して義務怠る


自己中なのか周りに気配りできないのか、最近そういう無神経と言われる人の話をよく聞くし見かける。プライベートなら我慢もできよう。それが仕事となると大迷惑。社内のみならず取引先まで波及することもある。

そこで問題が「休暇」である。中小零細企業のハードルのひとつ。

有給については、社員がとるべき権利ですが、そこで義務を怠ってはいけません。この時の義務を履行するための重要なポイントが「引継ぎ」「周知」です。

自分しか知りえない事、自分が担当している事などは、誰かにフォローしてもらわなければ得意先に迷惑をかけるし、会社に損失を与えることになります。それには「引継ぎ」が不可欠です。

特にタイムリーに商品を販売することが要求される生鮮の仕事では、「休暇中に連絡が取れる状態」が義務として存在します。

当然、引継ぎが完璧なら、休暇中に連絡をすることはありませんし、周りが休んでいることを知っていれば、あらゆる面でのフォローができます。

報告・連絡・相談という情報伝達は、「人は必ず間違いを起こす」からやらなければならいことで、そのことで、周りに迷惑をかけないために、どの会社でも唱えていることです。「仕事ができる人か否かは、これができているかどうか」と言っても過言ではない。

これから、有給休暇を取らなければならいという権利のために、義務を怠らないように引継ぎと周知を徹底することを意識することです。

弱者はさらに弱者に


「そんな取引条件ってあるんだあ~」と思わず口にしてしまった。地元のガソリンスタンド。店主のおやじさんに聞いてみると、ガソリンスタンドが何故セルフになっていくのか、何故つぶれるのかが見えてきた。不条理な取引。まさに公正取引委員会に訴えればくらいのもの。

ガソリンスタンドは、元売り商社より前払いでガソリンを仕入れる。販売料金は、率で売価を決めるのではなく、額で売価を決める。例えば150円原価に対して10円の利益を載せて160円売り、200円でも210円。カード利用者が多くなっている今日、便利な反面カード決済は長い。しかも率。前金で仕入れているので、当然キャッシュフローが悪くなる。アルバイト・従業員などの時給も上がり、厳しい状況に追い込まれる。

いままでと同じ風にやっていたら、この苦しさから脱することができない。価格競争から脱却するのは、「差別化しかない」。お客さんにとって自分のところで給油したら、どんな得を得られるのか、がキーポイント。同じガソリンにどう付加価値を付けるのか。

できない理由を探さず、どうしたら出来るのかを考えよう。