東京都中央卸売 豊洲市場 青果仲卸

社長ブログ

言われないとやらない


ハラスメント問題は、多方面にわたり通達されていますが、「言われなとやらない」やらされている感で仕事をする社員が、あちこちで問題視されている。中間管理職は、「パワハラ」を恐れ、見て見ぬふりさえする。

すべて杓子定規で判断しペナルティを科し、そのことで個人が成長するのでしょうか。

叱咤激励という言葉が死語になりつつある中、将来のある社員育成に苦慮している社長は、私だけではないだけに何とかしてもらいたいものです。

ちょっと作業ができると仕事ができたように思ってしまう。世の中そんなに甘くない。そういう甘い考えは、会社に大きな損失を与える危険性がある。過去に散々私は経験してきたこと。

ハラスメントの壁に本当に、向き合っているのは社長を含め上席の人たちでしょう。

己を知る


「人は人、ウチはウチ」ってよく子供の頃言われました。決して豊かではなかった私の幼少期。笑えるエピソードいっぱいあるけどそれは機会があったときに話しますね。

今現在世間は、コロナの影響もあってか生活様式にあちこち変化が見られます。会社でいえば待遇など会社によって格差が出てきているように見えます。市場では、中小仲卸が主となっているので、なかなか大企業のような待遇はやりたいけどできない現状。経営者の頭が痛いところです。

メディアでは、市場に限らず中小企業がやりたくてもやれない新しいビジネススタンスを紹介して、あたかもどんな会社でもできる風なことを放送しています。それに感化され転職する人も多いのではないでしょうか。

会社はM&A関連、人は転職サイトと毎日のテレビ・SNSなど溢れんばかりの宣伝ラッシュ。

あれを見ていると、それが得するように思える。「徳」ではなく「得」。NHKの番組でフリーランスをクローズアップして、その光と影を見事に分かりやすく放送していました。

結論から「己を知れ」という格差を生む現実です。

新しい人生を選択するのであれば、先ず己を知って、過信することなく、牛歩でも前に進める人生を選択してほしいものです。そんなに世の中は甘くはありません。

友達のアドバイスもいいですが、選択を間違えた結果を友達は救ってはくれません。その道の尊敬できる人達の話をよく聞き、己を知り(痛いところを突かれても素直に聞き入れる)間違った道を選択しないように、その時を待つことだと思います。

何が起きるか分からない時代だからこそ、生き急ぐことは個人ではあまりにもリスキーではないでしょうか。

先ずは己を知ることです。

買い回り仕入の限界


築地という立地で、地域に有名問屋が集結していた市場は、買い出し人にとって便利であった。しかし、豊洲に移るとそうはいかない。買い回りバスによって軽減を狙うも不便さを感じる。頑張って6街区(魚)と5街区(野菜)を行き来するも距離があり、移動だけで往復30分は覚悟しなくてはならない。

豊洲に移転が決まってから、私は築地的仕入の限界を唱えていて、更にコロナによって、その限界を目の当たりにすることになり、日々不便さを愚痴るお客様にお決まりフレーズの「だから言ったでしょ」と言っております。

買い回り仕入をするお客様に、常に私は「仕入先の軸を決めて」と言っております。そのためには、仲卸の内容を知ることが大事です。仲卸は、大口得意先によってその機能が違います。120あまり同じような店構えなのですが、その内容は、個性豊か。市場において、より良い仕入をするためには、仲卸を知ることです。きっと自分に合った仲卸が見つかるはずです。

仲卸の経営も、いろいろな締め付けがあり、以前のようにはいきません。それが結局実需者にしわ寄せがいってしまうのです。だからこそ、その対策をこのコロナ禍のうちに修正したらと思います。

以前にも唱えたように、「仕入とお買い物は違う」のです。