人脈
- 2022年07月04日
- 社長ブログ
父は、築地市場でただひたすら信用を得るために、一日、一週間と努力に努力を重ねてきました。名前こそ残らないアイディアを出し、今日の流通に役立っています。一つだけ欠けていたものそれは「人脈作り」。唯一なる父から伝承できなかったものです。
父の人脈は、アドバイスは頂けても支援はしてくれなかった。きっとそれは私が考える人脈とは違ったものでした。自分のウィークポイントを知っている父は、京都に私を出した際に、「いっぱい知り合いを作れ」「そして人脈作りのきっかけを作れ」と。
人見知りをしない私は、難なくいっぱいの知り合いを作りました。しかし、人脈と言えるものではありませんでした。縁をやたらに切らない私は、時代の流れとともに友人が立派な人脈に変化していったことに気づきました。
幾度か失敗をした経験で、この年になって、人脈作りとは信用・信頼は当たり前で、その人と知り合う「きっかけ」や「紹介」など中間に入った人の顔をつぶさないように、気配りをすることに尽きることを知りました。
人脈作りは、信用・信頼・時間やおカネなど、長期にわたるコストがかかってできるものであり、紹介をする側にとっては財産なのです。
財産というとどうしてもおカネや不動産などに注目しがちですが、実はそれらも人脈によって作られます。自らの努力は勿論の事、運を味方につけ、人と知り合い、粛々と信用信頼を積み上げ、人脈を作る。
人脈こそ本当の財産と、わかる時が必ず来るような人間になるよう頑張りましょう。