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社長ブログ

商売の常識~リベート~


商売の常識なんて見出しにしたけど、半人前の私が語るのはなんだけども。モノの売り買いにいろいろな諸費用がついてくる。そんな諸費用に加えリベートなるものが存在する。景気の良いときに優位的地位をもつ側が考えた経費。まさに神業。「そうは問屋が卸さない」問屋のほうが商人としては上手だったころ(そんな言葉ができたのでしょうか)それに対抗するが如く神業リベートがあらわれた。小売側が成長する中、ルートセールスで販路を拡大し、順調に成長する問屋も余裕からか利益のおすそ分けを承諾。「共に成長しましょう」という問屋掌握作戦にまんまと飲み込まれる。商人問屋もツメが延び、得意先確保の手段としてこれを利用。自ら率先してリベートの提案をするものまで出る始末。すべてが景気の良さが招いた悲劇のはじまり。景気はやがて消費税などのきっかけからデフレスパイラルへ。いろいろな経済活性化のための策もことごとく効果持続なしの一時的な痛み止め。もはや世間の景気の流れに身を任せてる場合じゃない。お互いに自衛強化。いやせざるを得ない。

そしてリベートは、取引条件に欠かせないもののひとつとなった。そこに商売というやり取りも消えたように思える。