東京都中央卸売 豊洲市場 青果仲卸

社長ブログ

最悪の想定=危機管理


3.11以来危機管理という言葉があまりにも日常になってしまい、ピンと感じ取れなくなってしまっているように思えます。更にコロナ禍において、つじつまの合わない日本政府のオリンピックへの対応、そんな国の対応から国民一人一人が、危機管理について、鈍感になってしまったように思えてなりません。

緊急事態宣言って本当に危機だから発令されるものなのに、オリンピックの招致を実行する。人を集めない集まらないようにしてくれと言いつつ、五千人収容とか1万人収容とかその次元の話をしている。緊急事態なんでしょ!そんな基本となる部分がファジーなために、言葉が軽くなり、政府に従うものがバカを見るような風潮になりつつある。

そんなレベルの危機管理を国がやってるもんだから、あちこちで緊急事態の意味が弱まり、法人・個人レベルでもファジージャッジになってしまい、正しい事の判断が出来なくなって、正しい判断をする人が悪に見えてまう。自分たちの都合だけで「ちょっとくらい」「切りのいいところで」など緊急を要する事が緊急にならず、私の嫌いな「できない理由」を探した結果のなにものでもない事に。

最悪の想定=危機管理が消えてしまっている。最悪の想定=危機管理こそ「どうすればこの難局をのりきれるのか」という前向きな考え方なのである。

何が起きるか分からないこの日本。まずは自分回りの最悪の想定=危機管理を見直すときではないでしょうか。