東京都中央卸売 豊洲市場 青果仲卸

社長ブログ

責任と権限




誰の言葉か知らないけど・・

今年に入って”権限”だの”権利”だのやたら耳にしています。国際的な場でもそんな話が飛び交っているようですが、そんな大きな話ではなく現実に起きている我々中小企業の話をしたいと思います。

「責任」と「権限」これはワンセットって分かっていない人が多い。これを分かっていないとコミュニケーションに大きな影響を及ぼす。

本来責任を与えられた者が、その責任を遂行するために権限を行使するのが当たり前だが、権限を先に振りかざし、失敗するとその責任を転嫁するヤツが見受けられる。ありがちな嫌われ上司。

人は道具ではない。道具ではない感情の動物である。気遣うことも責任の一端と考えなくてはならないと思う。当社のモットーである「人に優しく 仕事に厳しく」はそう言った感情の動物を責任と権限において成功へ導く重要なキーワードであるのだが、その度合いが分かっていない事例が多い。

やれると思って依頼した仕事ができない。失敗した。

≪責任者の修正最悪行動≫

1、ただミスに対して怒り、次の人へ移行を考える

2、怒ることもせず、注意もせず責任者自ら修正する

3、その人を責任者はできると判断したのが失敗であったと自己嫌悪で終わる

失敗にはいろいろあるが、失敗することを好んでいるものはいない。原因追及をし、指導するのが大事な責任者の役割。自己嫌悪になることも相手を責めることもそのあとの行動にかかっているのではないかと思う。

事前に充分に理解させたはずのミスは厳しく指導できるが、それも充分でなけれれば自分の責任。また、とっさの判断ミスで起こしたことが自分の責任エリアであれば、その失敗を必ず説明する必要がある。それを人は説教ともいうが、それは必ずしなくてはならない。それが責任であり聞く方はその権限下にあるということである。

責任と権限は組織においてあらゆる場面に遭遇する。今一度責任と権限について考えるときがきたのではないかと思っています。それは「ハラスメント」という社会問題が、コミュニケーション崩壊の要因にならないためにも。