西太 産直リスト
- 2018年10月30日
- お知らせ
豊洲市場オープンから14日があっという間に過ぎました。我々市場人は無我夢中でこの立ち上げに寝るのを惜しんでやってきました。が・・。ふと冷静に周りを見ると妙な落ち着きが出てきていました。市場に活気という築地ならではの雰囲気が全く感じらなくなっていました。
ふと心配になり築地場外の様子が気になり情報を取ると、予想と裏腹の場外も静かになってしまっていると・・。そんな情報と現実を見ると
豊洲市場と築地場外のどちらかで繁盛があるなら、築地の得意先が築地という器の中で動いていると考え、また互いに切磋し競争と協調という築地ならではの文化で得意先を対応できると思っていましたが、私が予てから心配していたのは、和紙にこぼしたインクの染みのように得意先が薄く広がってしまうことです。
そうなるとそれをせき止めるには、想像以上のパワーが必要となる。
新市場豊洲市場の行方は、全く歴史に頼らない、伝統にとらわれない姿勢が、生き残る術と思うほかないと思うのは私だけでしょうか。
世代交代こそ起爆剤。役にしがみつ先輩も後輩への配慮をしてもらいたいものです。
余すことあと2日で築地市場が閉場され、豊洲市場へ移転。
当初の夢のような市場も現実となっては不備ばかり。当事者意識のない東京都の対応に仲卸のみならず小売業者たち、買出し人が毎日不満を訴えてきます。いまさら・・・。
歴史というのは残酷な垢を残した。小売の大将が、市場の代表となっている現実。築地市場において実績のない会社が、資本力で場所を提供するというシティ青果の姿勢。数えればきりのない話がいっぱい。たぶんそのことで豊洲市場は少なくとも築地市場の伝統を引き継ぐことが環境的にできないと想定される。
当社は、新たな生き残りをかけいくつかの仕掛けをしているが、それは残念ながらこの豊洲市場から生まれてくるものではない。
積み上げて唯一当社として残して伝承できるものは「信用」だけ。この信用を元にゼロからスタートする所存であります。
あ~あ
次回のブログは、豊洲から・・
築地市場でのお付き合いくださった皆様。ありがとうございました。またご縁がありましたら、豊洲市場の西太をよろしくお願い申し上げます。