誰にでもいろんな師匠なる先輩がいると思います。京都から帰ってきたときにこの業界で生き抜く道を教えてくれたのが、写真のおじいちゃん。水谷氏。スズキヤというスーパーを牽引してきたまさにスズキヤの武将。今は、喫茶店のマスター。
長い時間をかけ教えてくれた師匠もいますが、水谷氏はピンポイントで道を教えてくれ、尚且つそれを支え育ててもらいました。その教えを未だ破ることなくやり続けています。その報告がてらおいしいコーヒーをいただきました。
現役時代には、自宅にまで泊めていただいて朝ごはんお代わりしたエピソードも。厳しさの中にやさしさを教えてくれた元スズキヤの武将。
人に優しく 仕事に厳しく!
いよいよあと11ヶ月後に約4000億円という巨額な費用をかけた安心安全な生鮮を流通させる市場として豊洲市場が誕生します。
問題は、豊洲市場のブランディング。永きにわたり積み上げられた信用信頼で構築された築地ブランド。先輩方が昼夜をと追わず、がんばって築き上げた築地ブランド。それは、積み上げなくしてはなしえないものと思っております。思惑だけでできるものではなく、また、外部の人たちで作れるものでもないと思っております。
市場は、開設者が行政がゆえ、それに付与する荷受会社は、全国どこでも同じ。ではなぜ各市場の特性が生まれるのか。これはひとえに「仲卸が形成するもの」であるといっても過言ではない。仲卸は、得意先の業態に合わせて生き抜いている。従って、総合市場がゆえ飲食店が多く仕入れを行っているところから、そのニーズに応えるべく変化した結果、築地独特の特性を有し築地ブランドの本管ともいうべきものを構築したと考えられます。
なら、他市場ではどうでしょうか。仲卸の少ない市場では全国どこを見ても同じような雰囲気なことに気づかされます。
仲卸は、畑でいう微生物のようなもので、その市場の活性化は我々微生物が多く存在することこそなしえるものであると言っても過言ではないと思います。
果たして豊洲市場は、築地魂のある新市場として、そのブランドを継承できるかが楽しみです。
気温のせいか景気のせいかクリスマス・年末・お正月がきたと実感が持てないまま今日が来てしまいました。本年は、築地市場最後の11ヶ月の始まり。かといって活気もない静かなスタート。回りの仲間に聞いても状況は一緒。どうなっちゃうのか予想も立たない。考えたって仕方がないので、こういう時は、異業種もしくは業態の違う人と話をするのが一番いい。そうすると業界が悪いのか経済が悪いのかが分かる。そうやって舵取りをするのが私のやり方。
さて今年は、行政がらみの話が多くきていて楽しみなんです。有識者と言われる人と話をすることで、この業界の長所短所をレアに伝え分かってもらい市場・仲卸の重要性をより具体的に理解して、それが全体の維持存続につながればと思っています。
ところで、またソレダメ!に出ます。2月3日放送予定です。野菜を楽しく学ぶに一番の番組。ギャグは余分だけど(・・!)