梅雨のせいなのか、経済のせいなのか、はたまた豊洲市場だからなのか。売れ行きが悪すぎる。
口々に出る言葉が「暇~」「どう?忙しい?」いやみがてらに「顔色いいね~儲かってるところは違うね~」返す言葉は決まって「バカいってんじゃないよ」
築地のときもこんな状態になったことがきっとあったはず。大きく違うのは、移転後に「覇気」がなくなったように思える。まだ、豊洲に移って一年もたっていないのに。行くまでのあの覇気はどこ行ってしまったんだろう。
想定外のことが次々と起き、右往左往している時に、世間では増税だの働き方だの我々に降りかかる問題・課題が山積に。
遠くばかりみているから足元が見えていないような気がする。先行きの見えない状態で前を見たってなにも見えない。
低迷したら、見えるものを着実にこなしていくしかないのではないかと。俗にいう原点に戻るということはそういう事ではないだろうか。
できることを信用・信頼というものを背負い、一歩一歩歩む。決して立ち止まらずに半歩でも足元を見て、時折背筋を伸ばしながら遠くを見る。
きっと未来のヒントが見えてくる期待も、忘れてはいけない
<SESSION9> 「 FOOD Q×豊洲市場 ~これからの市場の役割と新たなる挑戦~」
新たな船出をスタートさせた世界最大級の市場「豊洲市場」。 日本各地から様々な食材が集まり、取り引きされる豊洲市場を見つめ直すことで、 新たなビジネスのヒントを見つけたい。
いま豊洲市場に求められている役割とはどんなものか? また、豊洲市場から透けて見える課題にはどんなものがあるのか??
第一線で活躍されている方々をお招きし、 なかなか聞くことの出来ない情報を引き出しながら、 食材事情やさらなる市場活用のための手法を考えます。
また、食体験では、 豊洲市場から新鮮な食材を調達し、美味しく調理してご提供したいと考えています。
■タイトル:SESSION9 「 FOOD Q×豊洲市場 ~これからの市場の役割と新たなる挑戦~」
■開催日時:7月12日(金) 19時~22時ごろまで
■開催場所: 東京ミッドタウン日比谷 6F BASE Q フロア 〒100-0006 東京都千代田区有楽町1丁目12
■会場 :Q KITCHEN(BASE Qフロア内)
■開催内容:異業種・異分野融合による食から考える新ビジネス創造SESSION ①登壇者によるトークセッション ②参加者全員でのディスカッション ③ネットワーキング&テーマに合わせた食体験
■登壇者 ・岡本光生様(株式会社西太) ・河野智和様(大都魚類株式会社) ・高橋眞己様(万葉倶楽部株式会社)
■参加対象・新たな手法で食の世界を変えようとする方々 ・新規事業担当者 ・ビジネスパーソン 等
【すずまさ農園のジャンボズッキーニ】
もう毎年恒例になるすずまさ農園のジャンボズッキーニ。ありがたいことでニーズ拡大によって、毎年生産量を増やしている商品のひとつ。
このジャンボズッキーニの誕生は、故中原氏(中原農園)と私とのやり取りがきっかけなんです。その当時、すずまさ農園の園主である堀氏が夫婦で中原農園に修業にきている時でした。
今の時代、美味しさに加え、さらに目を引く商品作りが必要と常日頃生産者に言っております。何も珍しいものを要求するのではなく、既存商品で目を引く商品作り。そこに生産者の技術が加わることで無理なく「こだわり」の商品ができると言っております。
故中原氏とのやり取りでズッキーニは南瓜、したがって大きくすることができる。有機プラスイオンバランス農法を用いれば、味が変わらず大きくできる。との話になり、試作品はナント1本1kgのものを作りました。味は申し分ない。しかし、1kgのものとなると、輸送コストが1本に対してかかるため高値になってしまう。そこで、販売単価から下り商品の大きさを決めたのです。その結果が現在の大きさなんです。
その後数年中原農園で生産するも、堀氏の独立の時期に、販路の安定しているこのジャンボズッキーニを移行してもらい、現在すずまさ農園立ち上げ商品として、堀氏が生産しています。
堀氏にとってはこの商品は、師匠である中原氏の遺品であり、西太としても大事な遺品です。
土づくりも中原氏の指導通りやり続けているために、今もあの大きさとあの美味しさを維持しております。
この時期限定商品ですので、是非食べてみてください。
環境の変化は、人間にとって一番ストレスのかかるもの。環境変化を嫌う動物の特徴のひとつ。
誰もが環境の変化を強制的に変えられるのは嫌なもんです。しかし、変わらなければ生きられない場面もあると思います。
環境が変われば、出来る事出来ない事がよくわかり、変わらなければならない自分を知ることにもなります。しかし、昔を惜しむ気持ちが出るときこそストレスを感じるときです。
未来は何もかもポジティヴに考えることはできません。むしろネガティヴに捉えそのすべてを想定内に納め、変化を恐れない強い一歩を踏み出す。
すべてのモノには、必ずプラスとマイナス作用があり「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」「山あれば谷もある」
ポジティヴに生きることは、ネガティヴな想定をどれだけできるかではないでしょうか。
今年に入ってから景気のいい話がなく、令和になって期待するも業界は冷え切っているように思えます。
ついこの間もニュースでパワハラについて放送され、生鮮をタイムリーに扱うモノにとって日常に使われている言葉がNG。我々は、それが活気というムードのひとつと捉えていたが、NGのようです。しかし、それをパワハラと捉えるのか否かは、その言葉を受けたひとの感じ方だそうで。
同じような立場の人と話すとそんな活気がなくなるネガティヴな話ばかりでしたが、久しぶりにポジティヴな話を聞かされました。
仕事は10ある仕事は10やらなければならない。しかし、働き方改革で8にしないといけない。みんなは、8に減らすことを考える。そうではなくて、10ある仕事を8で仕上げる。すなわち時間の使い方改革こそ働き方改革の真骨頂であると。
仕事のできる人は、時間の使い方がうまい。同時に人の使い方もうまい。
西太の格言で「時間は寿命」ってのがある。まさにそのこと。時間を無駄にしないことこそが、働き方改革をポジティヴに捉えることになるのではないだろうか。
毎年この田植えが終わった時期から、得意先をつれて自分の作ってほしい商品、今自分たちが使っている商品がどういう風にできていて、何でおいしいのかなど日頃からの疑問を実際に生産者教えてもらえる機会を当社では作っています。当社では、視察はしません。
新潟県庁、新潟市職員も同行し、生産者が販路拡大に向けてJAだけに頼らない販売を実践で作っているツアーです。
かれこれ私も20年近く通いこんでいて、このうわさを聞いた農家が徐々に増えてきております。一方で、取扱量の少ない外食実需者は、なかなかこういった機会がありません。当社は、そういった声に応えるべく行政に働きかけ、この草の根運動ができるようになり、子会社である柏屋の新潟営業所を立ち上げることになり、やっと1年が過ぎようとしております。
さて、今回は日頃から新潟の野菜を使っていただいてる四川飯店グループの陳建太郎社長を筆頭に料理長を従えて、「二条唐辛子」を作らせることとその他新メニューのヒントになるものを探しにいきました。
さあこれからどんな料理ができるのか楽しみです。
これから毎週毎週新潟へ