東京都中央卸売 豊洲市場 青果仲卸

社長ブログ

新潟にて講演です。


6月16日に「生産者のための研修会」で講演することになりました。ここのところそう言った機会が多くなってきました。川上から川下へ流れが悪くなってきている現れでしょうね。市場も経由率が下がり、業界も前年割れ。私が思うに日本の政治に見られる「事業仕分け」があらゆる業界に必要な時期にきたのではないかと思います。青果業界も例外ではないように思えてなりません。「必要な機能であれば必ず生き残る」って当たり前のことだけど、その反面必要でなければ無くなるということを自覚しているのだろうか。この業界において自社が必要不可欠な存在かどうかって自問自答している人が何人いるだろうか。必要な存在になるために、何の努力をしているのだろうか。ただ買ってただ売るでは、必要なくなる・・・だろうね。

「多いは少ないのはじまり」


弊社会長が口癖のようによく言っている言葉です。市場流通においては、代払い制度なるとっても便利な決済システムがあります。それは、仕入れより売上が重視されていて、売上をあげてしまえば間違っていようがいまいが決済が完了してしまうのです。同じ仲卸でもそれを悪用し、月末時期に「カラ打ち(架空請求)」をしていたところもあるくらいです。それは、信用を失墜させる絶対してはならないことです。
そこで、弊社のシステムの基本は、「仕入れ」に重点をおきました。当たり前のことなのですが、「代払い制度の穴」を管理する側がいち早く分かるのが「仕入れ」。仕入れ無き売上は存在しないし、在庫もない。同業経営者の悩みをよく聞くのが「架空在庫の発覚」これは、我々仲卸だけでなく荷受会社にもよく聞く話です。担当者が素直に損を計上しない結果が、会社の舵取りを狂わしてしまうことを。悪気がないだけにジャッジの難しさを感じます。